「英語の文型が、よく分からない…。」
「文型って、なんのために使うんだろう…。」
「どの文型が、何を表すんだっけ…。」
「英語の文型について、わかりやすく解説してほしい!」
本記事は、こんなお悩みを持った方に向けて書いています。
Table of Contents
英語の文型とは
日本語には、「〜は」「〜に」等の “助詞” があります。そのため、例えば「私は言う。」だと “私” は “主語”、「私に言う。」では “私” は “目的語” だと分かります。
一方 英語には、助詞に相当する言葉が存在しません。そこで、取って代わるように存在するのが、文型です。「この順番に並べたら、これが主語で、こっちは目的語!」と決めてくれています。例えば “Ken loves dogs.” だと 「ケンは犬が大好き。」になり、”Dogs love Ken.” だと「犬はケンが大好き。」になります。
文型をつくる要素
文型は、主語(S)・動詞(V)・目的語(O)・補語(C) の4つで構成されます。それぞれに割り当てられる品詞は、以下の通りです。
主語 Subject:名詞
述語動詞 Verb:動詞
目的語 Object:名詞
補語 Complement:形容詞/名詞
文型の一覧
第1文型:SV
第1文型 (SV) は、”SがVをする” とシンプルに表します。Vの力が加わるのは、S自身です。
・I walk. (私は歩く。)
・She smiles. (彼女は微笑む。)
Vには自動詞が入ります。自動詞とは、主語だけで完結する動作のことです。※第1文型を用意してから自動詞をはめ込むというより、自動詞だから後ろに目的語を置かず、第1文型になるイメージです。
例:go, arrive, cry, run, sleep etc
第2文型:SVC
第2文型 (SVC) は、Sの性質や状態をCが説明する形です。
・I am Japanese. (私は日本人です。)
・He looks happy. (彼は幸せそうです。)
状態動詞や知覚動詞、”〜になる” と変化を表す動詞が、この形をとります。状態動詞とは、be動詞/keep/seem etc など、動作ではなく状態を表す動詞です。知覚動詞とは、see/hear など五感で情報をキャッチする動作のことです。
例:be, seem, keep, see, look, feel, sound, become, turn etc
be動詞について詳しく知りたい方は、以下をご参考ください。
Be動詞とは?使い方から一般動詞との違いまで、わかりやすく図解!
第3文型:SVO
第3文型 (SVO) は、”SがOに対してVする” と表します。
・I respect my parents. (私は、両親を尊敬しています。)
・She likes books. (彼女は、本が好きです。)
Vには他動詞が入ります。他動詞とは、他の誰かにエネルギーが向かうような動作のことです。
例:like, ask, eat, enjoy, make, respect etc
第4文型:SVOO
第4文型 (SVO1O2) は、SがO1に対してVしつつ、そこにO2が介在するイメージで使います。
・I give you a present. (あなたにプレゼントをあげます。)
・He teaches me English. (彼は、私に英語を教えてくれます。)
第4文型のVにも、他動詞が入ります。特に、何かを受け渡しするような動詞がよく使われます。
例:give, send, tell, show, teach, buy etc
第5文型:SVOC
第5文型 (SVOC) は、”Sは、OがCになるようVする” と表します。
・She calles me Ken. (彼女は、私をケンと呼びます。)
・I saw you coming. (私は、あなたが来ているのを見ました。)
Vには使役動詞や知覚動詞が入ります。使役動詞とは、”〜させる” という意味を持つ動詞です。
例:let, make, have, get, call, find, prove, see, hear etc
文型をより理解するためのポイント
節にはSとVを1つずつ含める
英語は基本、主語 (S) と述語動詞 (V) を1つずつ含ませて節を作ります。日本語は「チョコレート大好き!」と主語なしで表現が成り立っても、英語では “I love chocolate!” と、主語をキチンと含める必要があります。
文型とは動詞の使い方
英語の文型は、”動詞の使い方” であるとも言えます。
例えば、make という単語で考えてみましょう。make を使って表現したい内容に合わせて、make の後ろに並べる内容が変わります。
・第3文型:I make a cake. (私はケーキを作る。)
・第4文型:He made me a cup of coffee. (彼は、私にコーヒーを作ってくれた。)
・第5文型:I made her upset. (私は、彼女を怒らせた。)
また文の構造とは別に、動詞を使う際は常に、文型のV以降の並び順を考慮する必要があります。
■ 準動詞として使う場合 (send)
・ I promise to send you letters. (手紙を送ることを、約束します。)
■命令形で使う場合 (let)
・Let me know if you have any problems. (何か問題があれば、私に知らせてください。)
準動詞について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考ください。
英語の準動詞とは?役割や使い方を、図解で一気にマスターしよう!
まとめ
それでは、ポイントをおさらいしましょう。
文型とは
・英語の文型は、日本語の助詞のような働きをする
5文型
・第1文型 (S+V):SがVをする
・第2文型 (S+V+C):CがSを説明する
・第3文型 (S+V+O):SがOに対してVする
・第4文型 (S+V+O1+O2):O1に対してVしつつ、そこにO2が介在する
・第5文型 (S+V+O+C):OがCになるようVする
文型を理解するポイント
・基本的に、英語の節は1つの主語 (S) と1つの述語動詞 (V) を含む
・動詞を使う際は、5文型のV以降の並び順を、常に考慮する必要がある
本記事で、5文型について知るべき基本的なポイントはカバーできました。動詞を使う際は、意識して使い分けていきましょう。
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