英語時制を図解と表でわかりやすく解説!使い方や時制ごとの違いをマスターしよう

わかりやすい 英語 時制 表_アイキャッチ

「英語の時制がよく分からない…。」
「完了とか過去完了とか、違いが理解できない…。」
「いちいち参考書の一覧表を見なくても、感覚で時制を使い分けれるようになりたい…。」
「わかりやすい説明を読んで、ちゃんと時制を理解したい!」

この記事は、そんなお悩みを持った方に向けて書いています。

目次

表で見る英語時制の全体像

わかりやすい英語時制の表

細かい説明に入る前に、英語における時制の全体像を見ておきましょう。表を見ての通り、英語の時制は全部で12種類あります。その12種類の時制を使い分けて、動作や出来事が “いつ”・”どんな状態” であるのかを表します。

例えば「電話しました。」は過去の話。「電話しますね。」は未来の話です。これが、動作が “いつ” 行われているかの違いです。同じ “今” の話でも、「今、連絡しているところです。」は、連絡をとっている最中の状態。「いま連絡したところです。」は、すでに連絡が完了した状態です。これが、動作が “どんな状態か” の違いです。

時制と聞くと「時間の話でしょ?」と思いがちですが、時間に加えて “動作がどんな状態か” ということも、セットで表されることを認識しておきましょう。

英語時制の構成要素①:話の時間軸

日本語の過去表現

日本語でも、言葉のニュアンスを変えて、話の時間軸 (いつの話をしているのか) が上手に伝えられています。例えば「メールを受け取りました。」と言われたら、その人がメールを受信したのは 過去の話だと分かります。この話の時間軸は、英語だと どう表現されるのか。それを見ていきましょう。

過去形

動詞を過去形にすることで、過去の話をしていることが表現できます。例えば eat (食べる) の過去形は ate (食べた) なので、I ate a hamburger. の文は、過去にハンバーガーを食べた話だとわかります。
英語の過去表現

■ I ate a hamburger.
(私はハンバーガーを食べました。)

過去形

未来形

過去は、動詞を過去形にして表現できました。一方 英語の動詞に、未来形はありません。そのため未来は、will (その場で決めた意思・未来の予測などを表す助動詞) や tomorrow (“明日” を表す副詞) など、未来を表す単語を使って表現します。
英語の未来表現

■ I will call you later.
  (あとで電話します。)

未来形

■ I’m leaving tomorrow.
  (明日、出発します。)

未来形

英語時制の構成要素②:動作の状況

日本語の動作の状況の表現
「今、田中さんと話しているところです。」「今、田中さんと話したところです。」これは、どちらも “今” の田中さんとの会話状況を伝えています。しかし「前者は “進行中”」「後者は “完了済”」と、ハッキリと状況の違いを認識することができます。この “動作の状況” に対するニュアンスの違いは、英語ではどうやって表されるのでしょうか。それを見ていきましょう。

進行形

動作が始まってから まだ終わっていない、ちょうど動作を行っている状況を表す際は、動詞を進行形 (be ~ing) にします。進行形とは 動詞の語尾に ing をつけた形で、Be動詞と一緒に使います。
進行形の作り方

■ I’m studying now.
 (私は今勉強しています。)

進行形

完了形

「やりおえた」「やったことがある」というように、話の時間軸に目線を置いたまま、それよりも過去の動作について語る時は、完了形 (have done) を使います。例えば現在完了形の I have done my tasks.(私はタスクをやり終えました。)の文だと、今に目線を置いたまま、過去の動作について語っています。

過去形との違いは、実際の動作が行われた時点に対する、話し手の目線の位置です。過去形の I watched that movie. (私は映画を見ました。) では、話し手の目線は過去にあります。現在完了形の I have watched that movie. (私は映画を見ました。) なら、 映画を見たのは過去ですが、話し手の目線は現在にあります。

完了形の作り方

■ 完了
I have done my tasks.
(私はタスクをやり終えました。)

完了形

■ 経験
I have watched that movie twice.
(私はその映画を2回見たことがあります。)

完了形

■ 継続
I have already studied English for three hours.
(私はすでに、英語を3時間勉強しました。)

完了形

■ 結果(の原因)
I have lost my key, so I can’t get into my house.
(鍵を無くして、家に入れないです。)

完了形

完了進行形

話の時間軸まで、動作・出来事が継続していたことを表すときは、過去完了進行形 (have been ~ing) を使います。

進行形との違いは、実際の動作が行われた時点に対する、話し手の目線の位置です。I am waiting. なら、待っているのも話し手の目線も “今” です。I was waiting. なら、待っていたのも話し手の目線も過去です。一方 I have been waiting. だと、待っていたのは過去ですが、目線は今にあります。I have been waiting for you for an hour. で、「今の時点で、もう1時間も待っているんだよ。」となります。

完了形と完了進行形の一番大きな違いは、話の時間軸までの継続性です。完了形は「やりおえた」「やったことがある」という意味も持ち合わせています。一方 完了進行形は、今の話なら今まで、過去の話なら過去の時点まで、継続して行われていた話でしか使われません。

完了進行形の作り方

■ I’ve been waiting for you for an hour.
  (私は1時間あなたを待っています。)

完了進行形

それぞれの時制の感覚

ここまで見てきた “話の時間軸” と “動作の状況” をかけ合わせて、英語には 12 種類の時制が存在します。1つ1つ、確認していきましょう。

現在形

現在進行形

現在進行形は、今ちょうど動作を行っている状況を表します。

■ I am reading an English book now.(私は今、英語の本を読んでいます。)

現在進行形

現在完了形

現在完了形は、今に目線を置いたまま、過去の動作について伝える際に使われます。

■ I’ve read an English book.(私は英語の本を読みました。/私は英語の本を読んだことがあります。 etc)

現在完了形
現在完了形

現在完了進行形

現在完了進行形は、いま現在まで継続して動作が行われていた状態を表します。

■ I’ve been reading an English book.(私は英語の本を読んでいました。)

現在完了進行形

現在単純形

現在形の最後の1つは、動詞を進行形・完了形・完了進行形のどれにも変化させない、現在単純形です。この “単純形” は、話の時間軸(過去・現在・未来) によって、表現される動作の状態が異なります。 現在単純形では、一般的な出来事・習慣・事実 が表されます。基本的に、「現在もそうだし、過去も未来もそう」という内容に対して使われがちです。

 ■ 一般的な出来事
Japanese people speak Japanese. (日本人は日本語を話します。)

現在単純形

■ 習慣
I usually play tennis at weekends.(私は普段、週末はテニスをします。)

現在単純形

■ 事実
The earth goes around the sun.(地球は太陽の周りを回ります。)

現在単純形

過去形

過去進行形

過去進行形は、過去のある時点で、ちょうど動作を行っていた状況を表します。

■ I was running when you called me.(あなたが電話した時、私は走っていました。)

過去進行形

過去完了形

過去完了形は、過去のある時点に目線をおいたまま、それよりも さらに過去の動作や出来事について語る際に使われます。

■ I had already run for two hours when you invited me to go to the gym.(君がジムに誘ってくれた時には、すでに2時間走っていた。)

過去完了形
過去完了形

過去完了進行形

過去完了進行形は、過去のある時点まで、継続して動作が行われていた状態を表します。

■ I was out of breath. I had been running for two hours.(私は2時間も走っていたので、息を切らしていた。)

過去完了進行形

過去単純形

過去単純形は、過去の出来事・習慣 を表します。習慣を表現する際は、often(よく) や every morning(毎朝) といった、頻度を表す副詞と使われることが多いです。

■ 過去の出来事
I ran 3km yesterday.
(私は昨日3km走りました。)

過去単純形

■ 習慣
I often went fishing with my father. (私はよく父と釣りに行きました。)

過去単純形

未来形

未来進行形

未来進行形は、未来のある時点で、ちょうど動作を行っている状況を表します。

■ What are you doing at 3 PM? – I’ll be watching a movie. (午後3時は何をしていますか? – 映画を見ています。)

未来進行形

未来完了形

未来完了形は、未来のある時点に目線を置いて、それよりも過去の動作・出来事について表す際に使われます。

■ The movie will have finished when you arrive.(あなたが着く頃には、映画は終わっています。)

未来完了形

未来完了進行形

未来完了進行形は、未来のある時点まで、継続して動作が行われている状態を表します。

■ I must stop watching movies now. Otherwise, I’ll have been watching them for 12 hours when dinner is ready.
(映画を見るのをやめなければ。さもなくば、夕食ができる頃には 12時間も見続けていることになります。)

未来完了進行形

未来単純形

未来単純形は、その場で思いついた意思・主観的な未来の予測を表します。また、提案や約束を伝える際も、willがよく使われます。

■ その場で思いついた意思
I’m bored. I’ll watch movies. (暇なので映画を見ます。)

未来単純形

■ 主観的な未来の予測
She’ll pass the exam. (彼女は試験に合格するでしょう。)

未来単純形

■ 提案
I’ll carry your bag. (あなたのバッグ、私が運びますよ。)

未来単純形

おまけ:その他未来表現

■ do
確定した未来の予定・起きると確信している出来事 を表す際は、現在形を用います。

The meeting starts at 3 PM.(会議は午後3時に始まります。)

未来

■ be ~ing
(すでに予定も立てている) やること決めた事を伝える際は、be ~ingの形を取ります。

I’m having dinner with my friends tonight.(私は今晩、友人と夕食をとります。)

未来

■ be going to do
(必ずしも予定は確定していないが) やると決めたこと・客観的に見て起こりそうな出来事 は、be going to ~ing で表します。

We’re going to eat a lot.(私達は、たくさん食べます。)

未来

まとめ

最後に、この記事で学んだ内容をざっくり振り返りましょう。

  • 英語の時制は、ある動作について 「いつ (話の時間軸)」「どんな状態 (動作の状況)」であるかを表す

  • 話の時間軸は、過去・現在・未来
    • 過去は、動詞を過去形にすることで表す
    • 未来は、現在形の文に willや未来を表す副詞を加えたりして表現する

  • 動作の状況は、単純形・進行形・完了形・完了進行形
    • 進行形 (be ~ing):ちょうど動作を行っている状況を伝える形
    • 完了形 (have done):今なら今、過去なら過去に目線を置いたまま、より過去の動作について伝える形
    • 完了進行形 (have been going):ある時点まで、継続して動作が行われていた状況を伝える形

この記事の内容さえ押さえていれば、時制が掴めない英文は、グッと少なくなるはずです。忘れないうちに沢山の英文を読んで、時制の感覚を定着させていきましょう!

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