「三単現のSがよく分からない…。」
「s がつく条件とか、使い方のルールをちゃんと理解したい…。」
「誰か、三単現のSについて わかりやすく解説して〜!」
この記事は、そんなお悩みを持った方向けに書いています。
目次
三単現のSとは
“三単現” とは、三人称・単数・現在 の3つを合わせた言葉です。後で詳しく見ていきますが、英語には【1】主語が “三人称” かつ “単数” 【2】一般動詞(※)の時制が “現在” という “三単現” の条件が揃った時、一般動詞の後ろに s をつけるルールがあります。このルールに沿って一般動詞につけられた s を、”三単現のS” と呼びます。
※一般動詞は、be動詞以外の動詞です。(例:go, eat etc)
s を付けたからといって、文の意味が明確に変化することはありません。そのため、毎回 気をつけなければならない割には、「あんまり意味ないんじゃない…?」と思われがちなルールです。ただ ルールとして完全に定着している以上、守らなければ “意味は通じるけど、違和感のある英語” になってしまいます。三単現は慣れるまで少し戸惑いますが、使い方自体は、それほど複雑ではありません。あまり構えずに、この場で一気にマスターしちゃいましょう!
三単現のSがつく条件
まずは三単現のSがつく条件(【1】主語が “三人称” かつ “単数” 【2】一般動詞の時制が “現在”)を、それぞれ明確に理解しましょう。注意すべき点として、どちらか1つの条件に当てはまれば良いわけではなく、 両方の条件を満たす必要があります。
【1】主語が "三人称" かつ "単数"
“三人称” とは、I (話し手) と You (聞き手) 以外の全てを指します。彼女(She), 彼ら(They), my friend(私の友達) といった「人」、it(それ), your pen(あなたのペン)といった「モノ」、kindness(親切), that idea(そのアイデア) といった「概念」など、性質に左右されず、とにかく I と You 以外なら、それは三人称です。
“単数”とは、人やモノの数が1つということです。例えば、a hamburger も hamburgers もどちらも三人称 (I と You 以外) ですが、a hamburger のみ “数が1つ” という条件に当てはまります。
つまり主語が “三人称” かつ “単数” とは、 “主語が I (話し手) と You (聞き手) 以外の、誰か1人または何か1つ” ということです。
【2】一般動詞の時制が "現在"
“一般動詞の時制が現在” とは、そのまま現在形の一般動詞が使われているということです。
■ She writes a letter. (彼女は手紙を書きます。)
→ write は現在形(+she は三人称単数)なので s がつく
■ She wrote a letter. (彼女は手紙を書きました。)
→ wrote は過去形なので s がつかない
「現在形が何か分からない」という方は、 英語時制を図解と表でわかりやすく解説!使い方や時制ごとの違いをマスターしようを併せて読んでみてください。
例文でイメージを固める
例文で、三単現の条件が揃った状態のイメージを固めましょう。
・He likes to play tennis. (彼は、テニスをするのが好きです。)
・It makes sense. (それは、理にかなってます。)
・A hamburger contains 400 calories. (ハンバーガーには、400キロカロリーあります。)
・Your opinion sounds interesting. (あなたの意見は、面白いですね。)
一般動詞に三単現のSをつける時のルール
es がつくパターン
スペルの一番最後が s, sh, ch, o, x, z, 子音+y の一般動詞は、s の代わりに es をつけます。この時、子音+y のときだけ、y を i に変えます。
なぜ s ではなく、es をつけるのでしょうか。それは、es のほうが発音しやすいからだと考えられています。例えば、pass(通る) にそのまま s をつけてみましょう。 “パスス” となって、非常に言いづらいのが分かります。es をつけるパターンの覚え方としては、s, sh…とアルファベットでそのまま覚えるよりも、wishes, does… と単語で覚えるほうが楽です。
例外パターンの have
一般動詞 have だけ例外的に、s がつくと haves になるのではなく、has と変形します。have は非常によく使われる単語なので、”He has ~.” “She has ~.” とたくさん聞いている内に、自然と has が定着するでしょう。
よくある疑問
否定文と疑問文のとき、三単現のSはどうなるの?
否定文/疑問文 が三単現の条件に当てはまったときは、do を does に変えます。肯定文のように、動作を表す動詞には、s がつかないことがポイントです。
■ (否定文) I don’t think so. → He/She doesn’t think so.
→ don’t が doesn’t になる。think に s はつかない。
■ (疑問文) Do you read books? → Does he/she read books?
→ do が does になる。read に s はつかない。
※疑問文についてもっと知りたい方は、疑問文の種類は全部でこれだけ!全パターンを図解付きで解説を併せて読んでみてください。
現在形で未来を表すときは、三単現の "現在" に当てはまる?
“確定した未来の予定” や “起きると確信している未来の出来事” は、現在形で表現されます。この場合、表現されているのは未来の出来事ですが、使われている一般動詞の時制は現在なので、三単現のSがつきます。
■ My flight leaves at 10:30 tomorrow.
(私の乗る飛行機は、明日の10:30に出発します。)
まとめ
それでは最後に、三単現のSのポイントをおさらいしましょう。
- 英語では、”三単現” の条件が揃ったとき一般動詞の後ろに s をつける(文の意味は変わらない)
- 主語が “三人称” かつ “単数”
- 一般動詞の時制が “現在”
- 三単現のSの付け方
- 基本的には、一般動詞の後ろに s をつけるだけ
- s, sh, ch, o, x, z, 子音+y で終わる単語は es をつける
- 子音+y で終わる単語は y を i に変えて es をつける
- (例外) have は has と変形させる
ルールが理解できたら、後は慣れるのみです。たくさん英語を話して、s をつけることをクセづけていきましょう!
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