「三単現のSがよく分からない…。」
「s がつく条件とか、使い方のルールをちゃんと理解したい…。」
「誰か、三単現のSについて わかりやすく解説して〜!」
この記事は、そんなお悩みを持った方向けに書いています。
目次
三単現のSとは
“三単現” とは、三人称・単数・現在 の3つを合わせた言葉です。後で詳しく見ていきますが、英語には【1】主語が “三人称” かつ “単数” 【2】一般動詞(※)の時制が “現在” という “三単現” の条件が揃った時、一般動詞の後ろに s をつけるルールがあります。このルールに沿って一般動詞につけられた s を、”三単現のS” と呼びます。
※一般動詞は、be動詞以外の動詞です。(例:go, eat etc)
![三単現のsのルール](https://perapera-learning.com/wp-content/uploads/2022/01/三単現のs_ルールのイメージ.jpeg)
s を付けたからといって、文の意味が明確に変化することはありません。そのため、毎回 気をつけなければならない割には、「あんまり意味ないんじゃない…?」と思われがちなルールです。ただ ルールとして完全に定着している以上、守らなければ “意味は通じるけど、違和感のある英語” になってしまいます。三単現は慣れるまで少し戸惑いますが、使い方自体は、それほど複雑ではありません。あまり構えずに、この場で一気にマスターしちゃいましょう!
三単現のSがつく条件
まずは三単現のSがつく条件(【1】主語が “三人称” かつ “単数” 【2】一般動詞の時制が “現在”)を、それぞれ明確に理解しましょう。注意すべき点として、どちらか1つの条件に当てはまれば良いわけではなく、 両方の条件を満たす必要があります。
【1】主語が "三人称" かつ "単数"
“三人称” とは、I (話し手) と You (聞き手) 以外の全てを指します。彼女(She), 彼ら(They), my friend(私の友達) といった「人」、it(それ), your pen(あなたのペン)といった「モノ」、kindness(親切), that idea(そのアイデア) といった「概念」など、性質に左右されず、とにかく I と You 以外なら、それは三人称です。
“単数”とは、人やモノの数が1つということです。例えば、a hamburger も hamburgers もどちらも三人称 (I と You 以外) ですが、a hamburger のみ “数が1つ” という条件に当てはまります。
つまり主語が “三人称” かつ “単数” とは、 “主語が I (話し手) と You (聞き手) 以外の、誰か1人または何か1つ” ということです。
【2】一般動詞の時制が "現在"
“一般動詞の時制が現在” とは、そのまま現在形の一般動詞が使われているということです。
■ She writes a letter. (彼女は手紙を書きます。)
→ write は現在形(+she は三人称単数)なので s がつく
■ She wrote a letter. (彼女は手紙を書きました。)
→ wrote は過去形なので s がつかない
「現在形が何か分からない」という方は、 英語時制を図解と表でわかりやすく解説!使い方や時制ごとの違いをマスターしようを併せて読んでみてください。
例文でイメージを固める
例文で、三単現の条件が揃った状態のイメージを固めましょう。
・He likes to play tennis. (彼は、テニスをするのが好きです。)
・It makes sense. (それは、理にかなってます。)
・A hamburger contains 400 calories. (ハンバーガーには、400キロカロリーあります。)
・Your opinion sounds interesting. (あなたの意見は、面白いですね。)
![三単現のsを使った例文](https://perapera-learning.com/wp-content/uploads/2022/01/三単現のsを使った例文.jpeg)
一般動詞に三単現のSをつける時のルール
es がつくパターン
スペルの一番最後が s, sh, ch, o, x, z, 子音+y の一般動詞は、s の代わりに es をつけます。この時、子音+y のときだけ、y を i に変えます。
![esをつける単語](https://perapera-learning.com/wp-content/uploads/2022/01/三-単-現-の-s-わかり-やすく1.001.jpeg)
なぜ s ではなく、es をつけるのでしょうか。それは、es のほうが発音しやすいからだと考えられています。例えば、pass(通る) にそのまま s をつけてみましょう。 “パスス” となって、非常に言いづらいのが分かります。es をつけるパターンの覚え方としては、s, sh…とアルファベットでそのまま覚えるよりも、wishes, does… と単語で覚えるほうが楽です。
例外パターンの have
一般動詞 have だけ例外的に、s がつくと haves になるのではなく、has と変形します。have は非常によく使われる単語なので、”He has ~.” “She has ~.” とたくさん聞いている内に、自然と has が定着するでしょう。
よくある疑問
否定文と疑問文のとき、三単現のSはどうなるの?
否定文/疑問文 が三単現の条件に当てはまったときは、do を does に変えます。肯定文のように、動作を表す動詞には、s がつかないことがポイントです。
■ (否定文) I don’t think so. → He/She doesn’t think so.
→ don’t が doesn’t になる。think に s はつかない。
■ (疑問文) Do you read books? → Does he/she read books?
→ do が does になる。read に s はつかない。
※疑問文についてもっと知りたい方は、疑問文の種類は全部でこれだけ!全パターンを図解付きで解説を併せて読んでみてください。
現在形で未来を表すときは、三単現の "現在" に当てはまる?
“確定した未来の予定” や “起きると確信している未来の出来事” は、現在形で表現されます。この場合、表現されているのは未来の出来事ですが、使われている一般動詞の時制は現在なので、三単現のSがつきます。
■ My flight leaves at 10:30 tomorrow.
(私の乗る飛行機は、明日の10:30に出発します。)
まとめ
それでは最後に、三単現のSのポイントをおさらいしましょう。
- 英語では、”三単現” の条件が揃ったとき一般動詞の後ろに s をつける(文の意味は変わらない)
- 主語が “三人称” かつ “単数”
- 一般動詞の時制が “現在”
- 三単現のSの付け方
- 基本的には、一般動詞の後ろに s をつけるだけ
- s, sh, ch, o, x, z, 子音+y で終わる単語は es をつける
- 子音+y で終わる単語は y を i に変えて es をつける
- (例外) have は has と変形させる
ルールが理解できたら、後は慣れるのみです。たくさん英語を話して、s をつけることをクセづけていきましょう!
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