「代名詞ってなんだっけ…?」
「mine とか one とか、使い方がわからない…。」
「だれか、代名詞の使い方を教えて〜!」
本記事は、このようなお悩みを持った方に向けて書いています。
目次
代名詞とは
役割ごとに分類されているので、使い方を順番に見ていきましょう。
※ “関係代名詞” と “疑問代名詞” について知りたい方は、解説ページが異なりますので、下記よりご確認ください。
■ 関係代名詞:関係詞のポイントまとめ|26枚の図と表を使ってわかりやすく解説
■ 疑問代名詞:疑問文の種類は全部でこれだけ!全パターンを図解付きで解説
人称代名詞の使い方
人称代名詞の選び方
基本的には 人称・数・性別・格 の軸で、名詞に対応する人称代名詞が決まります。軸が多くて「覚えるのが大変そう…。」と感じても、大丈夫です。英語を話す上で 代名詞は非常によく使われるので、だんだん自然と使い分けできるようになります。
■ She gave me a present. (彼女は、私にプレゼントをくれました。)
・ 三人称・一人・女性・主格 → she
・ 一人称・一人・目的格 → me
■ They are my friends. (彼らは、私の友達です。)
・ 三人称・複数人・主格 → they
・ 一人称・一人・所有格 → my
it
“話の手と聞き手の両方が、すでに焦点を当てているもの” を表すイメージで、it を使います。“それ” と訳されることが多いですが、日本語の “それ” と、意味が完全に一致する訳ではありません。
■ I’ll write a minute and send it to you.
(議事録を書いて、(it=議事録を) あなたに送ります。)
■ I had sushi yesterday. It was delicious.
(昨日、お寿司を食べました。(it=お寿司は) 美味しかったです。)
■ I’d like to try skydiving. I heard it’s very fun.
(スカイダイビングをやってみたいです。(it=スカイダイビングは) とても楽しいと聞きました。
世間一般の表現
you/we/they は、世間一般を示すときにも使われます。
■ If you want to be a doctor, you have to study hard.
(医者になりたければ、一生懸命 勉強しなければなりません。)
■ We should reduce the use of plastic.
(プラスチックの使用を、減らすべきです。)
■ They say it’s never too late to learn a new language.
(新しい言語を学ぶのに、遅すぎることなんて無いと言います。)
関連する代名詞
所有代名詞
所有代名詞を単体で使い、 “〜のもの” と表現できます。
■ His shoes are bigger than mine.
(彼の靴は、私のものより大きいです。)
A of 所有代名詞 で、”所有代名詞 の A” と示すこともできます。
■ A friend of mine is coming to Japan.
(私の友人が、日本に来ます。)
再帰代名詞の使い方
“〜自身” と表す時は、再帰代名詞を使います。
主語と目的語が同じである時、基本的に目的語には、再帰代名詞を用います。
■ I love myself. (私は、私自身が大好きです。)
→ 主語と動詞の目的語が、どちらも “私”。
■ She told me about herself. (彼女は、彼女自身について私に語ってくれました。)
→ 主語と前置詞の目的語が、どちらも “彼女”。
主語を強調したいときにも使えます。この場合 再帰代名詞は、おおむね文末に置かれます。
■ Nice painting. – Thank you. I drew it myself. (素敵な絵ですね。- 有難うございます。私が、私自身で描きました。)
→ I を強調しています。
■ I myself drew it. (私が、私自身で描きました。)
→ まれに、主語の直後に配置されることもあります。
※ by -self も、”〜自身で” と主語を強調します。頻繁に使われるフレーズなので、紹介しておきます。
■ I drew it by myself. (私が、私自身で描きました。)
指示代名詞の使い方
指示代名詞は、名詞を指し示す時に使われる代名詞です。人称代名詞と異なり、ただ名詞の代わりをするだけでなく、焦点を当てるような働きをします。
指示代名詞の選び方
指定代名詞の使い方
指定代名詞は、名詞の代わりとして単体で使うことができます。
■ This is my pen.
(これは、私のペンです。)
■ You have a presentation tomorrow. Don’t forget to prepare for that.
(あなたは明日プレゼンがありますね。準備するのを忘れないでください。)
■ Look at this playlist. These are my favorite songs.
(このプレイリストを見てください。これらは、私のお気に入りの曲です。)
名詞の前に配置して、形容詞として使うことも可能です。these と those が目的語の位置にきた場合は、後ろに名詞が置かれて、形容詞として使われることが多いです。
■ This bag is so pretty.
(このカバンは、とても可愛いです。)
■ That’s interesting idea.
(それは、面白いアイデアですね。)
■ I like these photos.
(いい写真ですね。)
it との違い
it は、話し手と聞き手がすでに焦点をあてている物事を、そのまま言い換えるイメージで使われます。それに対して指示代名詞は、何かに焦点を当てるイメージで使われます。尚 it=それ/this=これ/that=あれ と訳されることが多いですが、日本語の あれ/これ/それ と、そのまま意味が一致する訳ではありません。
■ This is my pen. – No, it’s mine. That one on your desk is yours.
(【これ】は私のペンです。 – いいえ、【それ】は私のものです。【あの】あなたの机の上にあるほうが、あなたのものです。)
この例文において、”これ” と “あの” は、視線を集めるようなイメージで、ペンを指し示しています。”それ” は、「あなたが自分のものだと主張したペンは=それは」と言い換えています。
不定代名詞の使い方
基本的な使い方
名詞の代わり
名詞の代わりとして使うことができます。Of (A of B で、B が A を説明) とセットで使うことも多いです。
■ I bought cookies. Do you want one?
(クッキーを買いました。一ついりますか?)
■ Everybody is looking forward to the game.
(みんな、試合を楽しみにしています。)
■ Some of my friends are from Australia.
(私の友人の何人かは、オーストラリア出身です。)
形容詞
形容詞として、名詞を修飾することもできます。
■ She is good at both Math and English.
(彼女は、数学と英語の両方が得意です。)
■ Many people are vegetarians.
(たくさんの人がベジタリアンです。)
副詞
副詞として、名詞以外を修飾することもできます。
■ They are all very nice.
彼らはみんな、とても親切です。
■ We paid ten dollars each.
(私達は、それぞれ10ドルずつ払いました。)
相互代名詞の使い方
相互代名詞は、”お互い” を表す代名詞です。each other と one another の2つがありますが、大抵 each other が使われます。明確な基準に沿って、両者がハッキリと使い分けられている訳ではありません。
■ They help each other.
(彼らは、お互い助け合っています。)
■ They are facing one another.
(彼らは、お互いに向かい合っています。)
まとめ
それでは最後に、ポイントを振り返りましょう。
- 代名詞とは、名詞 (句) の代わりになる言葉
- 代名詞の使い方
- 人称代名詞・再帰代名詞・所有代名詞
- 特定の名詞をシンプルに置き換えるイメージで使う
- 指示代名詞
- 名詞を指し示す時に使う
- 不定代名詞
- 不特定の 人・モノ・コトを表すときに使う
- 相互代名詞
- “お互い” を表す時に使う
- 人称代名詞・再帰代名詞・所有代名詞
英語を話すとき、代名詞は常に使われます。たくさん使う練習をして、だんだんと慣れていきましょう!
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