「名詞構文って、そもそも何だっけ…。」
「名詞構文の作り方も、訳し方も分からない…。」
「誰か、名詞構文について分かりやすく説明して〜!」
この記事は、そんなお悩みを持った方に向けて書いています。
目次
名詞構文とは
動詞を名詞化して表現している文を、一般的に名詞構文と呼びます。
He is a good driver. という文を見てみましょう。英語では、ごく自然に聞こえます。一方 日本語では、「彼は運転が上手です。」「彼は上手に運転します。」は一般的な表現ですが、「彼は上手な運転手です。」とはあまり言いません。このように英語は日本語と比べ、モノゴトを名詞で表現する傾向にあります。そのため名詞構文の理解は、英語っぽい文を作るのに役立ちます。
名詞構文を作るテクニック
動詞の名詞化
decide (決定する) → decision (決定) のように派生の名詞があれば、それを使います。
■ Please make your decision by Friday.
(金曜日までに、決定してください。)
派生の名詞がない場合は、前に to を置いて不定詞にしたり、ing をつけて動名詞にすることで、名詞として扱うことができます。
■ Drinking enough water keeps you hydrated.
(十分な水を飲むことが、あなたを潤った状態に保ちます。)
不定詞や動名詞について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参考ください。
英語の準動詞とは?役割や使い方を、図解で一気にマスターしよう!
動詞以外の変換
主語
■ We celebrated his success.
(私達は、彼の成功を祝いました。)
■ I appreciate the support of my parents.
(私は、両親の支えに感謝します。)
目的語
■ Buying a house is such a big deal for me.
(家を買うことは、私にとって非常に大きな事です。)
■ We should reduce the use of plastic.
(私達は、プラスチックの使用を減らすべきです。)
副詞
副詞 (句) は、形容詞に変換するか、そのまま使います。形容詞は名詞を修飾し、副詞はそれ以外を修飾します。
■ Thank you for your quick response.
(迅速なご返信に、感謝します。)
■ Playing with other children develops his social skills.
(他の子供と遊ぶことは、彼の社会性を育みます。)
その他ポイント
前置詞 of
名詞構文を作る時、前置詞の中でも of がよく使われます。A of B とあった時、B は A を説明することを認識しておきましょう。日本語では、「〜の」と訳されることが多いです。
■ the support of my parents
→ the support (サポート) について、”両親の” サポートであることを説明
■ the use of plastic
→ the use (使用) について、”プラスチックの” 使用であることを説明
フレーズの活用
動詞が名詞化されたフレーズも、多く存在します。
■ I was having a chat with my friends.
(私は、友人とお喋りしていました。)
■ I have to make a phone call.
(私は、電話しなければなりません。)
名詞構文を訳すテクニック
記事の冒頭で、英語は日本語と比べて、モノゴトを名詞で表現しがちなことをお伝えしました。反対に日本語は英語と比べ、動詞を使って表現することが多いです。そのため名詞構文を日本語に訳す時は、名詞を動詞っぽく表現して、より自然に聞こえか試してみてください。名詞構文を作る時 (動詞→名詞に変換する時) と、逆の作業をすればOKです。
- 名詞化された動詞を戻す
- 所有格は主語に変換
- 前置詞の後ろは、(副詞として扱うか) 主語または目的語に変換
- 形容詞を副詞に変換
いくつか例文を見てみましょう。
■ It was thanks to your help.
(あなたが助けてくれたおかげです。)
■ I’m waiting for your call.
(あなたが電話してくれるのを、待っています。)
■ Our company has announced the opening of a new office.
(私達の会社は、新しいオフィスを開設したことを発表しました。)
まとめ
最後に、ポイントを振り返りましょう。
- 動詞を名詞化して表現している文を、一般的に名詞構文と呼ぶ
- 英語は日本語と比べ、モノゴトを名詞で表現しがち
- 英語は日本語と比べ、モノゴトを名詞で表現しがち
- 動詞の名詞化
- 派生の名詞があれば、それを使う
- 派生の名詞が無ければ、動名詞に変えて名詞として扱う
- 動詞以外の変換
- 主語→所有格/前置詞の後ろ
- 目的語→動名詞の後ろ/前置詞の後ろ
- 副詞 (句)→形容詞に変換/そのまま使用
動詞を名詞にしてみることで、きれいな英語っぽい文になったりします。たくさんの英文に触れて、表現を取り入れていきましょう。
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