英語でよく使う助動詞一覧!意味や使い方を、図と表を使ってわかりやすく解説

英語 助動詞 一覧_アイキャッチ

「英語の助動詞が、よく分からない…。」
「結局どんな時に、どの助動詞を使えばいんだろう…。」
「よく使われる助動詞の意味とか使い方を、一覧でまとめて理解したい!」

この記事は、こんなお悩みを持った方に向けて書いています。

目次

助動詞とは

助動詞のイメージ

助動詞とは、動詞だけでは表せない情報を、文に足してくれる言葉です。

例えば、I can run fast. の can は、”〜できる” という意味を足してくれる助動詞です。

助動詞の種類

助動詞には、大きく ①第一助動詞 と ②法助動詞 の、2種類があります。

① 第一助動詞は、否定・疑問・時制などを表す際に使われる助動詞です。
第一助動詞の例
② 法助動詞は主に、話し手の主観を加える時に使われる助動詞です。
法助動詞の例

本記事では、この内 法助動詞に焦点を当てて解説していきます。第一助動詞が使われる時制や疑問文について詳しく知りたい方は、下記をご参考ください。
英語時制を図解と表でわかりやすく解説!使い方や時制ごとの違いをマスターしよう
疑問文の種類は全部でこれだけ!全パターンを図解付きで解説

法助動詞の役割

先ほどお伝えした通り、法助動詞の役割は、話し手の主観を伝えることです。

主観的な能力の判断

法助動詞の使い方

“1つの法助動詞+1つの動詞の原形” はセットで、文の述語動詞(V)として機能します。
助動詞と動詞のVとしての機能

否定文

否定文を作る際は、法助動詞の後ろに not を置きます。

助動詞の否定

疑問文

疑問文を作る際は、法助動詞を文頭に移動させます。

助動詞の疑問

法助動詞の一覧

法助動詞の一覧

複数の法助動詞で共通する意味

推量

一覧表にある法助動詞は、すべて推量の意味を持ちます。推量とは、”〜かもしれない/〜だろう/〜であるはずだ” などと、物事について想像や推測をすることです。法助動詞ごとに、異なる確信度合いを表現します。

  • might/could/would/should は過去形の法助動詞ですが、時制にとらわれず、現在や未来に対する推量も表します。
  • can は否定形になると、確信度合いが強まります。
  • will は、未来の事柄に対する推量を表します。
法助動詞の推量の確信度合い

This project may/might be delayed.
(このプロジェクトは、遅延するかもしれません。)

This project can/could be delayed.
(このプロジェクトは、遅延しえます。)

This project should be delayed.
(このプロジェクトは、遅延するはずです。)

This project will/would be delayed.
(このプロジェクトは、遅延するでしょう。)

This project must be delayed.
(このプロジェクトは、遅延するに違いありません。)

依頼

can/could/will/would は、依頼の疑問文を作ります。現在形の can/will と比べて、過去形の could/would のほうが、丁寧なニュアンスになります。

  • can/could は、依頼内容が “できるかどうか” を聞くイメージで使います。
  • will/would は、依頼内容をする “意志があるかどうか” を聞くイメージで使います。
canとcouldを使った依頼のイメージ

仮定法

would/could/might は、仮定法の文でも用いられます。

仮定法における would/could/might の使い方について詳しく知りたい方は、以下をご参考ください。
仮定法をわかりやすく整理したよ!【保存不可避のポイント集】

個々の法助動詞の意味

may/might

may (過去:might) は、許可・提案を表します。can の許可・提案と比べて、フォーマルでかしこまった響きになります。
許可 (〜して良い)

・You may park here. (ここに駐車していいです。)
・You may not park here. (ここに駐車してはいけません。)
・May I park here? (ここに駐車していいですか?)

提案 (〜しましょうか)

・May I help you? (お手伝い致しましょうか?)
※日本語の「いらっしゃいませ。」の感覚で使われるフレーズです。

can/could

can (過去:could) は、能力・実現・許可・提案を表します。
能力 (〜できる)

・She can play the piano. (彼女は、ピアノを弾けます。)
・She can’t (can not/cannot) play the piano. (彼女は、ピアノを弾けません。)
・Can she play the piano? (彼女は、ピアノを弾けますか?)

実現 (〜できる)

・You can enjoy skiing in Hokkaido. (北海道では、スキーを楽しむことができます。)
・You can’t ski in Okinawa. (沖縄で、スキーをすることは出来ません。)
・Can I ski in Hokkaido? (北海道で、スキーはできますか?)

許可 (〜して良い)

・You can call me anytime. (いつでも電話してもらっていいです。)
・You can’t use your phone while driving. (運転中に、電話を使用してはいけません。)
・Can I call you now? (今、電話してもいいですか?)
※ may の許可より、カジュアルに聞こえます。

提案 (〜しますよ/しましょうか)

・I can take you to the station. (駅まで、送りますよ。)
・Can I take your order? (ご注文を、お取りしましょうか?)
※ may の提案より、カジュアルです。

should

should は、”〜すべき” という意味で使われます。
推奨 (〜するべき)

・You should wear formal clothes. (フォーマルな服を着るべきです。)
・You shouldn’t (should not) wear sandals in the office. (オフィスでサンダルを履くべきではありません。)
・Should I wear formal clothes? (フォーマルな服を着るべきですか?)

will/would

will (過去形:would) は、意志や条件に対する結果を表します。

“未来に〜する意志がある” というニュアンスの未来表現にも使われますが、未来表現については、以下の記事で解説しています。
英語時制を図解と表でわかりやすく解説!使い方や時制ごとの違いをマスターしよう

意志 (〜します)

・I’ll (I will) catch a taxi. (タクシーを捕まえます。)
・I won’t (will not) take a bus. (バスは使いません。)
・Will you take a bus or a taxi? (バスとタクシーの、どちらを使いますか?)

条件に対する結果 (〜します)

・If you sleep enough, you will be more productive. (十分に寝れば、もっと生産的になります。)
・If you don’t sleep enough, you won’t be productive. (十分に寝なければ、生産的にはなりません。)

must

must は、”〜しなければならない” という意味で使います。
義務 (〜しなければならない)

・You must finish your task before the deadline. (期限までに、タスクを終わらせなければなりません。)
・You must not miss the deadline. (期限は過ぎてはなりません。)

その他の法助動詞

一覧表で取り上げた言葉の他にも、法助動詞は存在します。比較的よく使われる表現に絞って、いくつか確認しておきましょう。

shall
shall we~? で、”〜しませんか?” という意味の疑問文になります。
Shall we sing together? (一緒に歌いませんか?)

dare
How dare+S+動詞の原形? で、”よくも〜できますね。” と表します。
How dare you be so rude? (よくも、そんなに失礼な態度がとれますね。)

法助動詞の代替え表現

法助動詞は、表の通り言い換えることが可能です。

法助動詞の代替え表現

意味自体に大きな違いはありませんが、be able to/be going to/have to の方が、より客観的な視点で話しているニュアンスになります。

■ 私は、時間通りに着かなければならない。
・ I must arrive on time. →強い意志で義務付けているイメージ
・ I have to arrive on time. →上司に念押しされているなど、外部要因から義務を負っているイメージ


また、同じ節で2つ以上の助動詞を使うことは出来ません。そのため、複数の助動詞の意味を同時に表現したい時にも、代替え表現が使われます。

■ Once your account is ready, you’ll be able to login to the system.
  (あなたのアカウントが準備されたら、システムにログイン出来るようになります。)

まとめ

最後に、ポイントを振り返りましょう。

  • 英語の法助動詞
    • 話し手の主観を伝える
    • “1つの法助動詞+1つの動詞の原形” はセットで、文の述語動詞(V)として機能する
      • 否定文を作る際は、法助動詞の後ろに not を置く
      • 疑問文を作る際は、法助動詞を文頭に移動させる

  • 法助動詞の一覧表
    法助動詞の一覧

自分の意見や気持ちを伝える上で、助動詞を使った表現は欠かせません。本記事の内容をマスターしたら、英会話などで実際に使ってみて、少しずつ感覚を掴んでいきましょう!

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