比較級と最上級の作り方|英語の比較を、イチから纏めてマスターしよう

比較級 最上級 作り方_アイキャッチ

「英語で何かを比較したい時、どう表現すればいいんだろ…。」
「単語を比較級・最上級にする時の、ルールがうまく整理できない…。」
「比較の文の作り方を、イチからちゃんと理解したい!」

この記事は、こんなお悩みを持った方に向けて書いています。

目次

英語の比較表現

会話の中で、比較表現はけっこう頻繁に登場します。

例えば「電車を使ったほうが、車より早く着くよ。」の文だと、電車と車が比較されています。

電車と車の比較

「お寿司のネタだと、私はサーモンが一番好き!」この文では、全てのお寿司のネタが比較された上で、一番好きなネタとしてサーモンが選ばれています。

寿司の比較
この比較表現を、英語では、形容詞・副詞の形を変えることで表現します。大きく比較級・最上の2パターン (+α で同等比較) があるので、順番に見ていきましょう。

比較級

「より高い」「より大きい」というように、”より〇〇” と表現する際、形容詞・副詞を比較級にします。
比較級のイメージ

比較級の作り方

比較級の作り方は、概ね以下の3パターンに分類されます。
① 語尾に er をつける
② 単語の前に more を置く
③ 全く違う形に変える

1音節の短い単語は ① 語尾に er をつける、2音節以上の長い単語は ② 単語の前に more を置く のパターンを取ることが多いです。しかし、必ずしも音節の数で変化のパターンが決まる訳ではありません。そのため、③ 全く違う形に変える のパターンをとる単語や、自分の想定と異なる変化をする単語を見かけた際は、都度 覚えていく必要があります。

語尾に er をつける

1音節の短い単語は、語尾に er が付くことで、比較級になる場合が多いです。

尚、元の単語の語尾が e/子音+y/1母音+1子音 で終わる単語は、er の付け方が他と異なります。
・e → r をつけるだけ
・子音+y → y を i に変えて er をつける
・1母音+1子音→子音を重ねて er をつける

erをつけるパターン

単語の前に more を置く

2音節以上の長い単語は、前に more を足すことで、比較級となる場合が多いです。1音節でも、ly で終わる副詞は、この変化のパターンをとります。

moreをつけるパターン

全く違う形に変える

たまに、不規則な変化をとる単語もあります。

比較級の不規則変化

比較対象の表し方

比較級の形容詞・副詞の後ろに、than+比較対象 を続けることで、何と比較しているのかを表すことができます。

■ Lisa is taller than Mika.
(リサは、ミカよりも背が高いです。)

比較級でよく使われる表現

比較級でよく使われる表現を、例文と一緒に見ていきましょう。

どんどん, ますます

and を使って比較級の単語を重ねることで、”どんどん〇〇”・”ますます〇〇” と表現できます。


語尾が er である比較級の形容詞・副詞の場合は、”比較級 and 比較級” にします。

■ It’s getting colder and colder.
  (どんどん寒くなってきています。)


比較級にする際、前に more を置くタイプの形容詞・副詞は、前にある more を and で重ねます。

■ I’m getting more and more interested in programming.
  (私はプログラミングに、ますます興味が湧いてきています。)

するほど、ますます

“the 比較級 SV, the 比較級 SV” で、”するほど、ますます〇〇”・”となるほど、ますます〇〇” と表現できます。たまに SV は省略されます。

■ The more you practice, the better you become.
  (練習するほど、上手になります。)

■ The sooner, the better.
  (早ければ早いほど、良いです。)

違いの程度

比較級の前に、違いの程度を表す言葉が置かれることも多いです。


数詞を使うパターン

■ I need more days. (私は、より多くの日数が必要です。)
■ I need three more days. (私は、あと3日 (より多くの日数が) 必要です。)


量を表す言葉を使うパターン

■ Could you speak a little louder? (もう少しだけ、大きな声で話していただけますか?)
■ I think Plan A would be much more practical. (私は、プランAのほうが随分と現実的だと考えます。)

最上級

「1番高い」「最も大きい」というように、”1番〇〇”・”最も〇〇” と表現する際は、形容詞・副詞を最上級にします。また、最上級の形容詞・副詞の前には the を置きます。

最上級のイメージ

最上級の作り方

最上級の作り方も、大きく3パターンあります。
① 語尾に est をつける
② 単語の前に most を置く
③ 全く違う形に変える

比較級と同様、1音節の短い単語は ① 語尾に est をつける、2音節以上の長い単語は ② 単語の前に most を置く と変化することが多いです。しかし全部の単語に当てはまる訳ではないので、その他の変化が起こる単語は、目にするたびに覚えていく必要があります。

語尾に est をつける

音節が1つしかない短い単語は、est が後ろについて最上級となることが多いです。

元の単語の語尾が e/子音+y/1母音+1子音 で終わる単語は、以下の通りに est をつけます。
・e → st をつけるだけ
・子音+y → y を i に変えて est をつける
・1母音+1子音→子音を重ねて est をつける

est をつけるパターン

単語の前に most を置く

音節が2つ以上ある長い単語は、前に most が足されて、最上級となる場合が多いです。1音節でも、ly で終わる副詞は、この変化のパターンをとります。

most をつけるパターン

全く違う形に変える

最上級の形が、全く異なる形容詞・副詞も存在します。

最上級の不規則変化

比較対象の表し方

比較級の than のように、比較対象を表す際に、決まって使われる言葉はありません。「チームの中で 1 番」「今までで 1 番」というように、日本語と同様に表現します。

■ Ken is the youngest in our team.
  (ケンは、私たちのチームの中で一番若いです。)

■ You are the smartest person I have ever met.
  (あなたは、わたしが今まで出会った中で一番賢いです。)

最上級でよく使われる表現

数詞を使って、”〜番目に最も〇〇” と表せます。

■ Canoeing is the second most popular activity in this are.
  (カヌーは、この地域で 2 番目に人気なアクティビティです。)


by far や very を使い、表現を強調することができます。

■ It was by far the best game I have ever seen.
  (私が今まで観た中で、断トツ 1 番の試合でした。)

as 原級 as (同等比較)

最後に、同等比較も見ておきましょう。「同じくらい高い」「同じくらい大きい」と “同じくらい〇〇” と表現する際は、as+形容詞・副詞の原級+as+比較対象の形をとります。
同等比較のイメージ

as 原級 as を使った頻出フレーズ

as soon as possible:可能な限り早く

■ I’ll let you know as soon as possible.
  (できるだけ早く、あなたに知らせます。)


as far as:〜する限りでは (範囲)

■ The project is on schedule as far as I know.
 (私の知る限りでは、プロジェクトは計画通りに進んでいます。)


as long as:〜する限りは (条件)

■ You can re-enter the venue as long as you have your ticket.
  (チケットを持っている限り、会場に再入場できます。)

まとめ

それでは、最後にポイントをおさらいしましょう。

  • 比較級 – より〇〇
    • 作り方
      • 語尾に er をつける
      • 単語の前に more を置く
      • 全く違う形に変える
    • 比較対象の表現
      • 比較級の形容詞・副詞の後ろに、than+比較対象 を続ける

  • 最上級 – 最も〇〇
    • 作り方
      • 語尾に est をつける
      • 単語の前に most を置く
      • 全く違う形に変える
    • 比較対象の表現
      • 決まって使われる言葉はなく、日本語と同様に表現する

  • as 原級 as (同等比較) – 同じくらい〇〇
    • as+形容詞・副詞の原級+as+比較対象 の形で表現する

英語の比較表現におけるポイントは、概ね本記事にてカバーしています。次のステップとしては、たくさん英文を読んだり、自分でも比較の文を作ってみて、比較表現を使いこなしていきましょう!

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